アクティビティ

気象大学校卒業式に参加

3月21日、気象大学校の卒業式に参加させて頂きました。

■祝辞(抜粋)

 4年間の教育課程を修了し、晴れて、卒業の日を迎えられた第55期卒業生10名の皆さん、ご卒業、誠におめでとうございます。また、これまで卒業生を支えてこられたご家族の皆様方にも、心からお祝いを申し上げます。

 災害大国・日本において、大雨、地震、津波、火山噴火などの、あらゆる自然災害から国民の生命と財産を守るためには、確固たる予測・監視体制を構築することが極めて重要となります。
 この期待に応えるべく、気象庁は、明治8年の発足以来、1世紀以上にもわたって、自然を監視・予測し、より適切な情報提供に努めてきました。
 諸先輩が血の滲むような努力の末に築き上げてこられた、科学的な知識・技術によって裏付けられた観測データや防災情報は、日々の生活に利活用され、今や気象庁は、国民にとって最も身近な、なくてはならない存在にまで成長しました。

 そして現在、昨今の線状降水帯による豪雨災害の頻発により、「線状降水帯の予測精度向上」に国民の関心が集まるなど、気象庁に寄せられる期待がこれまでになく高まっています。
 私自身も、気象庁本庁のオペレーションルームを視察させていただきましたが、皆さんの先輩たちがひたむきに業務に取り組む姿を目にし、大変頼もしく、そして心強く感じたところです。
 皆さんには、「国民の安全・安心の確保」という使命の一翼を担っているという誇りを持ち続け、国民に寄り添い、信頼される気象庁職員として大いに活躍されますことを強く期待しております。

 結びに、将来の気象庁を背負って立つ、気象庁職員の育成にご尽力いただいた國次校長をはじめ、教職員の皆様に敬意を表するとともに、日頃から気象大学校に御理解と御協力をいただいております関係者の皆様方の益々のご健勝を祈念いたしまして、私の祝辞とさせていただきます。

■視察

終了後には、気象業務の基礎となる知識や技術を学ぶための実験施設等を視察致しました。

風洞実験室の視察
回転水槽の視察
気象資料閲覧教室の視察
回流水槽の視察
低温実験室の視察