憲法9条 堅持すべき
衆院憲法審査会は14日、第2次安倍政権発足後、初の会合を開催。憲法第1章「天皇」と第2章「戦争の放棄」に関する自由討議を行い、それぞれ公明党の大口善徳、斉藤鉄夫の両氏が意見を表明した。
大口氏は、憲法に天皇は元首と明記するかどうかの論点に関して「現在の象徴天皇という在り方で不都合が生じているとは考えていない」と強調。明記する場合は「何らかの国政の権能を与えるかのような印象を与える」として慎重な姿勢を示した。
斉藤氏は「戦後の日本の平和と繁栄を築く上で、憲法9条の果たしてきた役割は極めて大きい」と指摘。公明党として「現行規定を堅持すべき、との姿勢を覆す議論には至っていない」と主張した。
衆院憲法審は昨年5月から条文の審査を実施しているが、昨年12月の衆院選を踏まえ、あらためて各党が論点について意見を述べる。
【公明新聞より転載】