森林資源を有効活用
公明党環境部会(斉藤鉄夫部会長=衆院議員)は4日、福島県須賀川市を訪れ、環境省と農林水産省の連携による、木質バイオマスエネルギーを活用したモデル地域づくり推進事業について視察した。
斉藤部会長のほか、竹谷とし子部会長代理(参院議員)と大口善徳、高木美智代の両衆院議員が参加。公明党の福島、郡山、白河、須賀川、伊達の各市議と川俣町議が同行した。
同事業は、福島県で出た間伐材のスクリーニング(放射性物質の汚染の判定)を通して、汚染された木材を除染剤で洗浄・除染し堆肥化するとともに、汚染されていない木材をチップに加工して木質バイオマスのガス化発電の燃料や資材として活用する取り組み。
斉藤部会長ら一行は、事業を委託されている株式会社ネオナイトの寺山文久代表取締役の案内で、木材の放射線量を測る木材自動測定機や、木質バイオマスによるガス化発電施設の実証プラントなどを視察。寺山氏から、木材を堆肥化する過程や、木質バイオマス発電の燃料に使う一連の工程に関して説明を受けた。
続いて一行は、木材の有効活用に向けた取り組みなどについて意見交換。この中で寺山氏は「木材を除染して活用することも一つの手段。地域での必要性を踏まえ、福島復興に役立てたい」と述べた。
斉藤部会長は、「(同事業の取り組みを)復興と再生可能エネルギーの推進につなげていきたい」と語った。
【公明新聞より転載】