公明党の山口那津男代表は10日、参院議員会館で、世界各国の政財界リーダーが集まる年次総会「ダボス会議」の主催で知られる「世界経済フォーラム」のクラウス・シュワブ会長の表敬を受け、和やかに懇談した。公明党から斉藤鉄夫幹事長代行が同席した。
懇談では、公明党が自公連立政権の中で果たす役割がテーマとなり、山口代表は「国民の目線、国民の意識に敏感に政策実行できるように、バランスを取ることが最も重要だ」と主張。
経済の面で中小企業、女性、若者の力をもっと生かすことを訴え、外交・安全保障では「過去の歴史を正しく認識し、日本が外国で武力を使うことがないよう、対話によって平和を進めることを特に強調している」と述べた。
さらに、多様な価値観を持つ日本国民が共存していくため、自民党との見解の違いが見られる政治課題に対しても「十分に妥協の余地があるとの考え方で連立を維持している」と述べた。
シュワブ会長は、公明党が誇る国会議員と地方議員のネットワーク力などを評価し、「政治のプロセスの中に深く関わることは非常に重要だ」と主張。
また、各国政府が構造的な困難を抱えている昨今の世界情勢を踏まえ、国際的な協力と協調の重要性を訴え、来年のダボス会議への日本首脳の出席を呼び掛けた。
【公明新聞より転載】