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「歳出削減の公約も違反」衆院財務金融委員会で質問

質問する斉藤鉄夫

国債発行 44兆円の根拠あいまい

 9日の衆院財務金融委員会で公明党の斉藤鉄夫幹事長代行は、来年度予算案の新規国債発行額が2年連続で44兆円となった根拠などをただした。
 これに対し野田佳彦財務相は、麻生政権での国債発行額が44兆円だったと強弁。斉藤氏は当時の当初予算の国債発行額は30兆円で、リーマン・ショック後の緊急経済対策で14兆円を増発したと反論し、「44兆円はおかしい。30兆円を基準とすべきだ」と批判した。
 また斉藤氏は、民主党のマニフェスト(政権公約)では2011年度に、補助金や公共事業などを中心に財源を12.6兆円生み出すとしていることに言及。実際にねん出した財源をただしたのに対し、野田財務相は「歳出削減の部分は2.3兆円だ」と述べ、公約と大きな開きがあることを認めた。
 さらに斉藤氏は、「歳出削減できなかったのなら、使う方も(公約を)実行せずに国債発行残高を減らすのが財務相がとるべき道だ」と糾弾した。

【公明新聞より転載】