日中改善へ交流拡大
公明党の山口那津男代表は1日、東京都新宿区の公明会館で来日中の張志軍・中国外交部副部長らと会談した。山口代表と張副部長は、昨年12月に北京で会談して以来の再会を喜び合うとともに、日中関係の改善に向けて、民間交流の一層の拡大に取り組むことで一致したほか、朝鮮半島情勢などについても意見を交わした。
席上、山口代表は、張副部長の来日目的である日中両政府の戦略対話の再開に触れ、「日中(関係)改善のスタートとなるよう期待する」と表明。
張副部長は「率直な対話ができた」と対話の成果を強調。来年に中日国交正常化40周年の節目を迎えるとし、「ともに祝うため、さらなる友好関係を築いていきたい」と述べた。
山口代表は「国民同士の幅広い行き来を盛んにし、両国民の感情を改善していくことが重要だ」と力説。
また、今後の経済協力に関して、昨年12月の訪中時に曹妃甸工業区を視察したことに触れ、日本の優れた省エネ技術の活用を促した。
一方、山口代表は、張副部長が先月訪朝したことに言及し、朝鮮半島の非核化と緊張緩和に関する認識を尋ねた。張副部長は「北朝鮮も半島の安定化と情勢の改善を望んでいる」と説明し、「中国としては、核の問題を含む問題を対話と交渉を通じて適切に解決させたい」と述べた。
会談には公明党から、斉藤鉄夫幹事長代行、遠藤乙彦国際委員長、遠山清彦国際局長、秋野公造国際局次長、中国側から程永華駐日大使らが同席した。
【公明新聞より転載】